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価格と価値
社長です。
先日裁ちばさみを購入しました。
ざざっと調べると数百円から数万円。
選ぶ基準は、
「長く使える」「素材は鉄」「見た目」
最近はステンレスのハサミも多いのですが
長く使えるハサミ、イコール、砥ぎに出せる。
鉄製だと砥ぐことができる。という訳でした。
口コミを調べると、どこを見ても「庄三郎」なる
純和風的なブランドが圧倒的に人気でした。
価格はもちろん高め。8000-20000円程度。
他のブランドは多くが1000円から3000円程度。
そこで、鉄製のシンプルなデザインを3本購入。
一つは1500円の海外製だけど能書きがスゴイ。
一つは3000円程度の日本製。
そして「庄三郎」
後日、届けられた3本を比較しました。
当たり前ですが、ハサミとしての機能は問題なし。
ただ、10分程度使っていると
1500円は、なんかアタリがある。スムーズではない。。
そして、ハサミの一番先端約2mm程度が切れない。
刃は下りるんだけど、挟むだけで切れない。。。
うーん。。。四角の中に描かれた円のよう。
3000円の日本製。
実はこれが一番気になっていました。
本体の胴の部分に「銘」も打ってあるし。。。
使ってみる。。。
うんうん、ハサミの刃の全体が刃物。
サクッ。サクッ。いい感じ。 なんだけど、
重い・・・・15分使っていると古傷の腱鞘炎が疼く。
やや重量級。日本製だけど外車っぽい。
さて、次に「庄三郎」。
分かってます。そして、その通りでした。
軽く、切った生地の断面も毛羽が少ない。
用途によってですが、線に沿って切ったり
長時間使用する場合だと、「庄三郎」でした。
Toa-Knitは編み工場の会社なのでハサミは沢山ある。
ちなみに現場にあるハサミ。10本以上はあるだろうけど
それぞれ20-30年以上は使っている。
どんなブランドなんだろうか??
めったに砥ぐこともないし、普通にサクサク切れているし。
ということで、改めて現場のハサミチェック。
・・・・・・!
9割「庄三郎」でした。
改めて、先輩方に完敗した感じでした。
さすがです。
先輩方がいいものをセレクトしてくれていたお陰で
長い間、裁ちバサミを購入することも無く過ごしていました。
いいものは、やっぱりいいものなんだ。
そして、そのいいものは、長く使える。
能書きだけのサスティナブルではない。
禍福はあざなえる縄の如し
豪雨で犠牲になられた方々、被災された地域の方々に
心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復興を心より願っております。
社長です。
厄災が続く。
その都度、耐えて頑張るしかない。
「禍福はあざなえる縄の如し」という言葉。
禍福の「福」の状態でないと発想できない言葉。
「禍」の中の人にとっては、励ましにもならない言葉。
なにげなく置いてある、コンビニレジ横の募金箱。
募金箱のタイトルは、状況に合わせて変わっていく。
支払いは基本的にキャッシュレスなので、現金は使わない。
だから、持っている小銭を全部入れるようにしている。
初詣でも、えべっさんでもないけど。
募金箱に向かって
これからは「福」が続きますように。。。
と、毎回願ってみる。
呑気に思い出す
社長です。
パタリパタリと編み機の電源が落ちる。
半年前までは、ほぼ年中100%稼働いて、
それが、当たり前で。。。
どこで編み機のメンテナンスをするかが悩みの種。
だった。 コロナ前は。
18年前の光景が蘇る。
当時、選択肢が倒産しかなかった。
もう、次の月のカレンダーをめくる事は無かったはず。
なのに、何を思ってか。。続けようと決めた。
そこから、銀行が、仲間が、得意先が、仕入先が
選択肢を増やしていってくれた。
沢山の人や編み機と別れて、再スタートした。
そこから、2-3年は、ここ最近のような稼働状況だった。
もちろん、大赤字連発で。
でも、続けようと決めた時に、強くなれた気がした。
そう。
今も変わらず続けようと思っている。
ヨボヨボのジジイになっても、
口うるさくあーだこーだ言ってやる。
多分18年前は、倒産という唯一の選択肢を
人生の「死」みたいに思っていた。
けど、全然違う。
選択肢なんて、本気で人を頼ったり、本気で考えたりすると
少なくとも2つ3つは増やせると思っている。
増えた選択肢は、必ずしも正解ではない。
本気でやりたいと思える選択肢が正解。
パタリパタリと編み機の電源が落ちる。
だけれども、一生懸命企画して、
どんどん編み機の電源を立ち上げる。
用語
社長です。
繊維業界に入って20年以上。
その前は、モーターメーカーにいました。
業界や、職種、会社によって
ちょっと変わった「用語」があります。
なので、以前の会社からToa-Knitに入って
聞きなれない言葉に戸惑った。。
例えば、「ズバリ」
意味は分かるけど、実際に使う言葉なんだって。
ちびまる子ちゃんぐらいでしか聞いたことないし。
初めて「ズバリの柄でお願いします」って言われた時
クスッとした。 丸尾君かい!って
ところが、今では普通に、逆に自ら率先して使う言葉に。
でも、不思議と仕事モードから外れると、
日常的には「ズバリ」なんて使わない。
例えば家で、息子にお使いを頼む時に
「これズバリのソース買ってきて!」とは、言わない。
うーん。確かに絶対言わない。
「これと同じソース買ってきて!」かな。
お店でも、お酒のお代わり頼む時に、
「これズバリで」とは、・・・絶対言わない。
「同じものを、お代わりで」って言うでしょ。
確かに、相手や環境で言葉を無意識に選択している。
車を洗った後、「車の耐光堅牢度って最高やな」
って思ってみたりして。
天丼のエビ見て「このエビ縮率悪いなー」
って言ってみたりして。
まあまあ、いろいろな専門用語があってこそ
仕事がスムーズに進むんでしょうね。
写真は、新作の「Mass」
Cotton 100%
大きな塊に小さな破片が合流するさま。
いづれは、もっと大きな集合体となるはず。
ただ、いつまでも破片のまま漂うものもある。
コロナとは
社長です。
感染も収束なのか拡大なのか不安定。
ただ、日常は以前と少し違う日常として定着した。
マスクが。トイレットペーパーが買い占められ
あと、ホットケーキの粉やアオサ、鯖缶
よく分からないものまで品薄となっていた。
将来、薬ができて、世界中で治療可能な病なった後、
必要な検証がされるのかどうか。
ところで、もしかすると、地球にとって人間って
一種のウイルスみたいなものかもって。。。思う。
この星の寿命を短くしている原因が人間なら
そうなんだろう。
なら、人間が世界中に点在しているということは
地球にとって、産業革命以降ぐらいから
人間社会が変異してパンデミックが起こり、今も継続中。
みたいな。 あくまで、みたいな。感じ。
そのパンデミックを収束できるのも人間だろう。
なんか、複雑。
写真は、新作の「昼と夜の石畳」
Cotton 100%
バックの色が変わるだけで、同じ色でも温度差が生まれる。