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2016 / 01 / 17
00:00
ジェニファー
社長です。
ジェニファーとキャスリン。
このうちの、ジェニファーが嫁に出ることになりました。
ジェニファーと言っても、ジェニファーロペスではなく
Toa-Knitの編み機のニックネームです。
私がToa-Knitに入社したころフル稼働していた
この2台。同じ仕様の2台でしたが、若干気性が
違いました。
ジェニファーは、普通のジャガードが得意で温和な
イメージでした。
一方キャスリンは、手の込んだことが好きで、無理な
編み方でもなんとかこなしてくれました。
2台とも私の相棒でした。よく徹夜しながら新しい編み地
づくりをしていた頃を懐かしく思います。
当時は、編み機の組織替えとなると、針を植え替えたり
カムの構成を変更したりするので、何日かかかることも
しょっちゅうでした。
なので、試行錯誤しながら作るモノづくりとなると、
針やカムの設定した後の、柄やバランスの調整が非常に
難しく、どうしても調子よく編めなくて製作を断念することも
ありました。
もちろん上手く行くこともあるのですが、そんな時には
よく、ジェニファーやキャスリンを誉めてあげました。
26ゲージというハイゲージなので、針も細く、編む糸も
選り好みが激しく、でも、編まれる生地は、繊細で
綺麗でした。
こんな風に書いていると、ちょっと危ないヤツやん。
まぁ、いいか。
ところで、その2台のうちのジェニファーもここ近年では
あまり活躍させてあげれなくて、でも、まだまだ素敵な
柄を編成できるので、大切にしてくれる編み屋さんに
お嫁に出すことになりました。
ごめんな。さみしい思いをさせたね。
でも、ありがとうな。沢山編み方教えてくれて。
これからも、あまりキズ出さずに、素敵な柄編んでね。
バイバイ。