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2014 / 01 / 18
00:00
気ぃよう一から
社長です。
昨日、Toa-Knitのベテラン職人さんが
めでたく定年退職されました。
なんと勤続45年。
私が3歳の時に入社されました。
編立現場一筋で、仕事には厳しく、丁寧な
作業が取り柄でした。
私が入社した日の朝。編み場のミーティングを
取りまとめされていたのが、彼で、
その時の一言が印象的でした。
「今日から、大輔さんが入社して、編み現場と
営業を勉強しはりますけど、社長の息子やから
と遠慮せず、我々がしっかり引き立てながら
厳しく教えていかんとアカンので、
みなさん、よろしく」と。
本当にお陰様です。
編み技術、段取り、考え方・・色々と学ぶことが
できました。ありがとうございました。
そういえば
以前。針の不具合で反物の8割程度が不良と
なった時のこと。補修をするにしても完全に良くなる
わけでもなく、悩んでいた時のこと。
彼が私に
「気ぃよう 一から編みましょか?」
思わず笑ってしまいました。
「気ぃよう」とは「機嫌よく」とか「気持ち切り替えて」
みたいな意味です。
なんか、背中をポンと押してもらったような感じ。
ズルズル行きそうだった気持ちが吹っ切れました。
ありがとうございました。
45年間。長くもあり短くもあったでしょうが、
お疲れ様でした。