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追悼
しばらくは、つらくて書けなかったことですが・・
2週間前に長い間、仕事でお世話になっていた
伊藤さんという方が亡くなられました。
ここ1~2年ガンと闘いながら、58歳の若さで
永眠されました。
伊藤さんと知り合ったのは、15年以上前の事です。
当時は、おとなしくやさしい、声の素敵な営業マン
でした。私は彼から編み立ての仕事を頂き、賃加工
で彼の商売のお手伝いをしていました。
しかし、この7~8年前から、メキメキと伊藤さんから
の受注が増えていき、4~5年前は、伊藤さんからの
オーダーが弊社の賃加工収入の大半を占めるような
時期もありました。
商売がうまくいっている時は、その人とも仲良くなるもの。
会社も近かったせいで、時々夜に大阪の天王寺で
二人で呑んでいろんな話をしました。
伊藤さんがよく口に出した言葉で、印象に残っている
言葉があります。
「僕もね、もうとうに50は過ぎてるし、仕事ができる時間は
あと10年も残ってないねん。そやのに、周りにおるお客さんや
仕入先の皆は、殆どが僕より若いし。
うらやましいなと思う反面、仕事ができる時間を一緒に楽しみ
たいねん。
だから、もう数年しかない、仕事のできる時間を考えて、
毎シーズン毎シーズン、今回はこれ、次はあれって感じで
自分でどんどんと前へ進んで行きたいねん。
まだまだ。 これからも。 ずっと。
だからホンマ。君らがうらやましいよ。。」
この言葉は、いつも心に留めています。
今、私ができること、これからできることが、期限付きである
ことを、いつも考えるようにしています。
入退院を繰り返されながらも、時々電話をくれたり、去年の
今頃は東亜ニットまで、わざわざ様子を見に来てくれたり。
正に、精一杯生きている姿を見せてもらいました。
今まで本当にお世話になりました。
心よりご冥福をお祈りいたします。