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ファッションファブリックフェア
社長です。
先日テピア青山にてファッションファブリックフェアに
出展しました。
お忙しい中、ご来場いただきました皆さまにお礼申し上げます。
昨年と比較すると出展者数は3分の1程度、会場も
半分ぐらいの大きさにでの開催となりました。
来場者数だけで考えれば、かなり少なくなってしまうのでは
と、懸念されていましたが、いざ始まってみると、昨年と
同じぐらいの来場者があり、正直言ってほっとしました。
もちろん、人数ではなく来場いただく人、会社の内容が
大切なのですが、バイヤー中心でご来場いただいたので
非常に良かったと思います。
弊社のブースでは、止め柄を除く新作20マーク程度と
過去に製作した生地をもう一回引っ張り出してきて展示
しました。トータルでは150近い品番を展示することが
できました。
東亜ニットでは、年に一回の国内の展示会であるため
いろいろと作戦を考えました。
例年であれば、製品を製作したり、トルソーに生地を
巻き付けたりしてアイキャッチを意識していましたが、
今回は、非常にシンプルに生地ハンガーのみの展示
しかも、装飾関係は一切なしという展示方法にしました。
製品展示は、生地が形になり、落ち感や生地の張り
陰影感や全体的な見え方の参考になるとは思うので
すが、どうしても、その商品の可能性を制限してしまう
気がしてしまいます。
私の場合、原糸メーカーさんから、糸の資料を頂くと
その糸で編んだスワッチも見せてもらうことが多いの
すが、スワッチを見るのと、糸を捻りの状態で見るのと
では、創作意欲が全然違うことに気づきました。
スワッチで見るとその素材本来の答えが、そのスワッチ
になってしまいます。しかし、糸で見ると、あの糸と組み
合わせてとか、編み方をこうやって工夫すればといろいろ
考えます。可能性は大きく広がります。
展示会場に来場くださるお客さまも、プロのクリエーター
やMDです。そんな方々に、製品素人の私が製品を
展示して、自社開発の生地の可能性枠を少なくする
よりは、生地までの状態で、その時の自分の100%を
見て頂いた方が可能性は大きいのではないかなという
発想です。
結果、製品を展示した時と生地ハンガーだけの展示の
時と、どちらがいいかは分かりません。
しかし、当然生地を企画する段階で、どういう製品で
どんな人に着用してもらうための服の素材かという
ことは、意識しているので、そこでまた、展示会で製品に
して展示することまでしなくても、いいのかもしれません。
あくまで、現時点での個人的な意見ですが。。。